やめたら毛根が健康になります! 美容師が教える「頭皮を傷つけるNG習慣」と改善ケア – 文/永嶋恵美子 | anan Beauty+

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髪の健康は年齢を重ねるごとに多くの方が気にかける問題の一つです。特に「髪の元気を取り戻したい」という悩みは男女問わず聞かれる声です。毛髪の悩みは加齢によって進行するものですが、実は日常のケアによっても大きく影響を受けています。今回は毛根と頭皮の健康を損なう「NGケア」を紹介し、避けるべき習慣や改善策について解説していきます!

美容師が教える「頭皮ケアのNG行動」

1.過剰なシャンプー使用

髪や頭皮を清潔に保つことは重要ですが、シャンプーを使いすぎると逆に悪影響を及ぼすことがあります。シャンプーには頭皮の皮脂を洗い流す成分が含まれていますが、皮脂は元々、頭皮のバリア機能を維持するために欠かせないものです。シャンプーの使用が過剰になると、皮脂が必要以上に取り除かれ頭皮が乾燥しやすくなります。乾燥した頭皮はフケやかゆみの原因になりやすく、また皮脂が不足することで逆に皮脂分泌が過剰になることもあります。

そのためシャンプーは1日に1回、多くても2回程度に抑えるのが理想的です。過剰にシャンプーを使わないことで頭皮の自然なバランスを保ち、毛根に必要な栄養をしっかりと届けることができるでしょう。

2.38℃以上のシャワー

温かいシャワーはリラックス効果がありますが、頭皮にとっては高温のお湯は刺激が強すぎます。熱すぎるお湯で頭を洗うと頭皮の皮脂が過剰に洗い流され、乾燥を引き起こす原因に。乾燥した頭皮は毛根の健康に悪影響を与え、抜け毛や薄毛を進行させる恐れがあるでしょう。

理想的なシャワーの温度は36〜38度程度。ぬるま湯で優しく洗い流すことが大切です。

3.ヘアスタイリング製品の使いすぎ

ワックスやヘアスプレーなどのスタイリング製品は、ヘアスタイルを長時間キープするために欠かせないアイテムでしょう。しかしこれらの製品を多用することは毛根や頭皮に悪影響を及ぼすことがあります。

製品が頭皮に残留すると毛穴が詰まり、毛根の呼吸を妨げ、髪の成長が阻害されます。スタイリング製品を使用した日は、最初の流しをしっかりめに洗い流すことが重要です。適切なシャンプーで頭皮を清潔に保ちましょう。

4.日光やエアコンによる頭皮のダメージ

日光が肌にダメージを与えるように、頭皮も紫外線の影響を受けやすいです。紫外線は頭皮を乾燥させ、炎症を引き起こす原因となり、これが抜け毛や毛根の弱化に繋がることもあります。紫外線が強い時期は帽子や日傘を使用し、UVカット効果のあるヘアスプレーなどで頭皮を保護することを心がけましょう。

また、エアコンの使用も頭皮の乾燥を招く要因に。冷房が直接頭に当たると頭皮の水分が奪われ、フケやかゆみを引き起こすことがあります。頭皮の健康を保つために、頭皮の保湿ケアを心がけましょう。

おすすめの頭皮ケアは、保湿成分が含まれたヘアトニックやスカルプエッセンスを使用すること。頭皮の乾燥を防ぎ、健康な状態を維持することが期待できるでしょう。

5.食生活の乱れ

髪や頭皮のケアは外側からだけでなく、内側からのアプローチも大切です。食生活は髪の健康に深く関わる要因であり、偏った食事や栄養不足は、髪の健康を損なう原因となります。

ビタミンやミネラルは毛根や頭皮に栄養を供給する重要な役割を果たします。例えば、玉子や魚、ナッツ類、緑黄色野菜をバランスよく取り入れると良いでしょう。

毛根や頭皮の健康を保つためには、日常のケアが大切です。過剰なシャンプー使用や熱すぎるシャワーなど、何気なく行っているケアが逆に毛根を痛めつけているかもしれません。習慣を見直し、正しい方法でケアを行うことで、髪の元気を取り戻すことができるでしょう。健康な毛根を育むためには内外からのアプローチが必要です。日々のケアを大切にし、美しい髪を手に入れましょう!

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筆者情報

永嶋 えみこ(Instagram@nagashiii_arrange)
Droog 美容師。サロンワークからヘアメイク・ファッションに興味がありご自身でも簡単に出来るスタイリング・ヘアアレンジを提案していきます。

文/永嶋恵美子

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