坂東龍汰「シンプルに圧倒されています」 憧れの柳楽優弥と『ライオンの隠れ家』で初共演

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初日から“みっくん”としてカメラの前に立てました。

坂東龍汰 ライオンの隠れ家

「同じ自閉スペクトラム症にもいろいろな特徴があって正解はないと思っています。みっくんはどんなタイプなのかを知ることが最優先だったので、クランクインの約1か月前から施設を訪ねて、自閉スペクトラム症の方々とお会いしながら勉強させていただきました。みなさん自分の好きな分野の話をする時の目が、キラキラ輝いていて。動物や色にまつわる、知識や記憶力が突出しているみっくんにもそんな部分を活かせれば、キャラクターとしてよりチャーミングになると思いました」

入念に役作りをしたことで「初日から“みっくん”としてカメラの前に立てた」のだそう。「性格は人見知りでちょっと怖がり。僕みたいに、壁を作らずに人と話せるタイプではないですね(笑)」と笑う。

「好きなのは3話の動物園のシーン。普段の空気と違うことを察した動物たちが、なんじゃなんじゃ、とカメラに近づいてきてくれて、驚くほど素敵な絵が撮れました。あれは合成じゃないんです。みっくんと同じように僕も動物が好きなので、カメラを持参して待ち時間にたくさん写真を撮りました」

美路人たちの前に突然現れる男の子、ライオン役の佐藤大空(たすく)くんは、坂東さんいわく「元気もりもりの5歳」。現場でキャスト陣やスタッフを和ませる、癒しの存在でもある。

「毎朝『みっくん、おはよう』って抱きついてきて、すっかり懐いてくれています。動物園でアイスを買ってあげたからかな(笑)。普段はキャッキャしてても、集中するとスッと役に入って素晴らしいお芝居を見せてくれる。天才です!」

小学生の頃から大ファンだったという柳楽優弥さんとは初共演。

「みっくんのお兄ちゃん役なので、一緒のシーンが多いんですが、柳楽さんのお芝居はセリフひとつの中にも情報量や厚みがすごい! シンプルに圧倒されています。待ち時間もどっしり構えていて、現場での佇まいがめちゃくちゃかっこいいんですけど、実は笑いのツボは僕と似ていて。くだらないことでふざけ合ったりもできるので居心地がいいです。今作は柳楽さん演じる洸人(ひろと)、みっくんの兄弟と、ライオンの3人が小さな階段を少しずつ上って成長していく物語。サスペンス要素もあり、見応えのあるドラマだと思います。この先の展開もお楽しみに」

坂東龍汰 ライオンの隠れ家

『ライオンの隠れ家』 市役所勤務の兄・小森洸人(柳楽優弥)と、自閉スペクトラム症の弟・美路人(坂東龍汰)の前に突然現れた“ライオン”と名乗る男の子(佐藤大空)。それまで凪のように過ごしてきた穏やかな日々は一変する…。毎週金曜22時~、TBS系で放送中。

ばんどう・りょうた 1997年5月24日生まれ、北海道出身。公開中の映画『ふれる。』に声優として出演。主演映画『君の忘れ方』は2025年1月17日より、出演映画『雪の花―ともに在りて―』は1月24日より公開予定。

ハイネックシャツ¥30,800 パンツ¥35,200(共にsaby/evolve TEL:03・6823・5074) その他はスタイリスト私物

※『anan』2024年10月30日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・yasuka le ヘア&メイク・後藤 泰(OLTA) インタビュー、文・若山あや

(by anan編集部)

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