【専門家監修】寒暖差による体調不調に注意!不眠、めまいも…対策方法教えます!

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に入ってから原因不明の体調不良に悩まされている方はいませんか?

もしかすると、その原因は室内と外気の気温差にあるかもしれません。

冬は、暖房の効いた部屋と寒い屋外を行き来することが多く、寒暖差を感じやすい季節です。

今回は、寒暖差からくる不調のメカニズムと対策について解説します。

冬の体調不良は大きい寒暖差のせい?

ビックリマーク
出典:Photo-ac

冬の体調不良は、冷えやハウスダストアレルギーなどによる場合もありますが、寒暖差が原因となることもあります。

以降では、寒暖差による不調のメカニズムや不調が起きやすい環境について解説します。

寒暖差による不調のメカニズム

寒暖差による不調は、自律神経の疲労が原因です。

人は恒温動物なので、気温が変化しても一定の体温を保てるように自律神経が体温調節を行っています。

寒暖差が開くほど体温調節にたくさんのパワーが必要となるため、気温が高い室内と気温が低い廊下や外を頻繁に行き来すると、自律神経が疲弊してしまうのです。

よって、寒暖差が原因の不調は「寒暖差疲労」とも呼ばれています。

寒暖差による不調の症状が出やすい環境

気温差が7度以上開いている環境を行き来すると不調を起こしやすいといわれています。

たとえば、浴室と脱衣所、暖房の効いた部屋と屋外は気温差が7度以上開く傾向にあります。

また、1日を通して7度以上の気温差がある場合にも不調を起こすことがあり、温かい日中と寒い夜中や早朝の気温差で体調を崩すケースもあるので注意が必要です。

寒暖差で起きる不調

体調の悪い女性
出典:Pixabay

寒暖差が大きいことで自律神経が過剰に働きすぎると、次のような症状が見られるようになります。

  • 全身倦怠感
  • 頭痛
  • めまい
  • 肩こり
  • 不眠
  • イライラ
  • 冷え
  • 腰痛
  • 便秘や下痢
  • むくみ
  • 食欲不振
自律神経が疲労するとバランスが乱れるため、上記のように自律神経に関する不調が起こります。

たとえば、自律神経のバランスが乱れると血管が収縮するため、血行が悪くなって頭痛や肩こり、冷え、むくみ、胃腸機能の低下などが生じるのです。

日常でできる寒暖差への対策

温まる女性
出典:Unsplash

寒暖差からくる不調を予防するためには、体温調節を緩やかにすることを意識しましょう。

そのためには、寒暖差を少なくする対策をとっていく必要があります。

外気温との差は5~7℃に

暖房を使用するときは、外気温との差が5~7℃で収まるように温度を設定しましょう。

室内と外気の温度差が7℃以上あると自律神経を酷使してしまいます。

もし、廊下の温度が12℃なら、室内の温度設定は17〜19℃が理想です。

ただし、体温調節が苦手な猫や犬と一緒に過ごしている場合は、猫や犬の適温が23℃くらいなので、17〜19℃に設定することが難しい方もいるでしょう。

その場合は、服装を軽めにしてからだを温めすぎないようにするのがおすすめです。

外出するときは首元を温める

外出するときは、首元をマフラーやタートルネックで温めるようにしましょう。

首元には大きな血管が通っているため、首元を温めると温かい血液が全身を巡り体温調節が緩やかになります。

寒さが厳しい場合は、マフラーに加えて足首以上の丈がある温かい靴下や手首を温められる手袋も一緒に使用すると、より効果的です。

寒暖差対策には漢方薬もおすすめ

漢方薬
出典:Photo-ac

寒暖差疲労を引き起こす自律神経の乱れには、漢方薬も効果的です。

漢方薬は体質から根本的に症状に働きかけるため、寒暖差による不調を起こしにくくすることができます。

また、自律神経の乱れを整えることで、寒暖差疲労だけでなく抑うつや不安感などの更年期症状も改善することが可能です。

寒暖差対策には、血流をよくして自律神経の乱れに働きかける漢方薬が選ばれます。

寒暖差対策におすすめの漢方薬

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

上半身はのぼせているのに下半身が冷える方に。
滞った「血(けつ)」(栄養)の巡りをよくすることで、のぼせや足冷えなどの血行不良による不調を改善します。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

手足が冷えやすく、貧血症状を伴う方に。
「血(けつ)」(栄養)を補い、血行をよくするのと同時に、余分な水分を取り除くことで冷え症などを改善します。

漢方薬を選ぶ際の重要なポイント

漢方薬は体質に合わなければ効果が発揮されません。

また、体質に合わないものを使用し続けると副作用を起こすこともあるため、プロに相談したうえで使用するようにしましょう。

体質診断から漢方薬の購入までスマホ1台ですべて完結でき、家にいながら専門的なサービスを受けられます。

漢方医師による定期的な経過観察もあるので、効き目を見ながら処方薬の変更も行えます。

あんしん漢方

しっかり対策して、寒暖差による不調を防ごう!

寒暖差が大きいと体温調節のために自律神経が働きすぎてしまうため、倦怠感や頭痛などの症状が出てきます。

外気温と室内の温度差を5〜7℃に収め、外出するときは首元を温めるようにしましょう。

からだの内側から対策したい場合は、寒暖差対策に効果的かつ体質に合った漢方薬を使用する方法があります。

自身に合った方法で、対策していきましょう。

<この記事を書いた人>

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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