【薬剤師監修】「冬は便秘の季節?」おなかすっきりの改善方法

ボディケア
最近便秘がちという方はいませんか?

実は冬はからだが冷えやすいため、便秘になりがちな季節なのです。

今回は、冷えと便秘との関係と、その改善方法についてご紹介します。

1. 冷えからくる便秘のメカニズムとは?

便秘
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便秘の改善方法の前に、まずは、冷えと便秘の関係をみていきましょう。

からだが冷えると、腸の血行が悪くなってしまいます。

すると、腸の動きが悪くなるので、便秘が引き起こされてしまうのです。

とくに、寒い冬はからだが冷えがちになるため、便秘が引き起こされやすい、というわけです。


1-1. からだが冷えやすい人の特徴とは

冷えやすい人
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つぎに、からだの冷えやすい人の特徴をみていきましょう。

(1) 冷たい飲み物をよく飲む

冷たい飲み物は直接からだの中に入っていくので、内臓が冷える原因になります。

(2) 筋肉量が少ない

筋肉は、運動をすることによって熱を作り出す働きがあります。

そのため、筋肉量が少ないと作り出される熱も少なくなり、からだが冷えやすくなってしまいます。

(3) 生活リズムが不規則

生活リズムが不規則になると、自律神経が乱れてしまいます

すると、体内の血行が悪くなり、冷えにつながります。

2. からだを温めて便秘を解消する方法とは?

では、からだを温めて便秘を解消するには、どのようなことに気を付ければいいでしょうか?

3つご紹介します。

2-1. 冷たい飲み物を摂らない

冷たい飲み物を摂らない
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先述の通り、冷たい飲み物は内臓を冷やす原因になります。

氷などが入った飲み物を避け、常温以上の水分や温かい飲み物を摂るようにしましょう。

2-2. 筋トレをする

筋トレ
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筋肉量を増やすことで、産生される熱を増やせます。

家でできる筋トレや階段の昇り降りなど、始めやすいことからチャレンジしてみましょう。

2-3. 入浴をする

入浴
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毎日の入浴時には、シャワーで済ますのを避け、湯船につかってしっかりからだを温めるようにしましょう。

入浴をすることで副交感神経が働き、血行がよくなります。

38℃〜40℃くらいのぬるめのお湯に、少し汗をかくくらいつかるのが効果的です。

3. セルフケアで効果が出ない方には漢方薬もおすすめ

漢方薬
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便秘の改善には、便秘の治療として内科でも使われている漢方薬がおすすめです。

漢方薬のなかには便を排出するだけでなく、体内にたまった毒素を排出させる効果があるものもあります。

体質に合った漢方薬を用いれば、便秘の解消だけでなく、健康で太りにくいからだづくりを目指せます

また、漢方薬は自然にある植物や鉱物などの「生薬」を組み合わせて作られているため、一般的に西洋薬よりも副作用が少ないといわれている点もメリットです。

「忙しくて、運動や入浴の時間がとれない」という方も、漢方薬は症状や体質にあったものを毎日飲むだけなので、手軽に継続できます。

<便秘に悩む女性におすすめの漢方薬>

麻子仁丸(ましにんがん)

体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状になる方の便秘に用いられます。

桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)

体力中等度以下で、腹部膨満感、腹痛があり、便秘している方に用いられます。

<漢方薬を選ぶ際の重要なポイント>

漢方薬
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漢方薬は、自分の状態や体質に合っているか、という点が重要です。

うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるためには、漢方に精通した薬剤師の力を借りるのがおすすめです。

最近では、オンライン上で漢方の相談ができるサービスもでてきています。

漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、個人に効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅まで郵送してくれる「あんしん漢方 」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

4. 冷えを改善して便秘の悩みを解消しましょう

冬は内臓が冷えやすいため、便秘で悩む方が増える季節です。

それでも日々の生活習慣を少し変えるだけで、便秘を予防することができます。

まずは、「冷たい飲み物をとらない」「筋トレ」「入浴」を取り入れてみるようにしましょう。

便秘の予防には生活習慣の改善が大切ですが、時間がとれない方や思うように効果が出ない方には漢方薬もおすすめです。

ぜひ専門家にご相談のうえ、漢方薬を取り入れてみてはいかがでしょうか。

便秘を解消して「おなかすっきり」を目指しましょう!

<この記事を書いた人>

薬剤師 伊川ナナ

プロフィール:国立大学薬学部卒業後、大学病院前、医療モール内など様々な薬局に従事。現在は薬や医療に関する記事を執筆するライターとして活動中。

自身も漢方薬に助けられた経験があり、より多くの人に漢方薬を知ってもらいたいと考え、漢方薬に関する記事も手がけている。
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